紅白オマージュ

シュークリーム触ってるだけ

カマンベールの夜

友人の家にリンゴと芋の子とヤーコン届けに行く途中のマックスバリュで「今マックスバリュだから帰宅したら教えて」とLINEすると「今私もマックスバリュ」と返ってきた。マックスバリュでリンゴと芋の子とヤーコンを渡すことになった。友人はマックスバリュではなくマックスバリュの隣の靴屋に居た。
靴屋に入ると友人とその子供2人がいた。長女(小1)と
「コンバンハ。」
とあいさつしたら次女(保育園)が現れた。2人共コートも着ていなかった。次女は友人の陰に隠れて
「ハズカシイ!」
と言った。私は
「恥ずかしいよね、私も恥ずかしい。」
と言った。
その言葉に偽りはなく、もう、なんか、俺は自分の存在自体が恥ずかしかったよいろんな意味で。
靴屋の外でリンゴと芋の子とヤーコンを渡した。先ほどまで恥ずかしがっていた次女が
「持つ!」
と言って芋類が入ったビニール袋を受け取ろうとした。私は
「重いよ」
と言ったが次女は
「持つ!」
と言った。そのとき私の手と次女の手が触れたので「ごめんね、私の手、冷たいよね」と言うと言われて初めて気づいたようで
「冷たい!」
と言って私から離れて行った。そうだろう、ビックリするぐらい冷たいのだから。
帰りにマックスバリュで半額のカマンベールを大人買いして帰った。何個買ったかと言うと、たぶんだけど9個。2回会計したからちょっと忘れた。
半額のカマンベールがあれば買い占める、次にいつこんなタイミングに出会えるか分からない。一期一会。俺はそういう人間だ。